20代女性が不動産仲介の営業職として働いた経験談

はじめまして。

都内で外資系の会計OLをしています30代女性のakiです。

現在は都内で猫のうなぞうと二人暮らしです。

本日は、自身の体験談を元に、女性が不動産業界で働くことについてお話しさせていただきます。

はじめに

私は、私立の4年制大学を卒業し、新卒で某メガバンクの子会社である、某不動産仲介会社の営業職として入社しました。

「学生時代に力を入れたことは留学です。」と話していましたが、

TOEICは当時730点と、なんとも微妙な経歴でした。

結論

結論、不動産仲介業に少しでも疑問を感じたら、早く転職活動に舵を切るべきです。

石の上にも3年なんて言いますが、とんでもないです。

若さは一瞬です。

(優秀な方は自己分析して自分に合う会社に就職するのかもしれませんが・・)

私はそれに沿って時を待った結果、コロナ禍での転職となり非常に後悔しました。

(結果的に第一希望に入社できたので今振り返ると良い経験にはなりました。)

そこで、不動産仲介業から転職した方がいいと思う理由についてをこれからお話ししていきたいと思います。

会社説明会とのギャップ

当時、無知でカモだった学生の私は、リクナビを見ていて、

第一志望だった信託銀行と同じグループに属する、某不動産仲介会社の説明会が目に留まりました。

元々信託銀行の不動産部署に興味があり、大学3年生のインターンシップに参加した際、

信託銀行で不動産の担当になりたい!と思っていたためです。そのため、

この不動産会社も信託銀行の一端を担っているのかと考え、参加することに決めました。

実際に、当時の人事部の説明では、まるでその会社が信託銀行の不動産部署と連携し、

一緒に仕事をしているかのような言い回しをしていました。

確かに、案件をいただけば一緒にお仕事はしますし、ネット広告の案件よりも、

圧倒的にグループ内から紹介される案件の数の方が多いです。

ただ、銀行系不動産会社は、紛れもなく”不動産仲介会社”以外のなにものでもありませんでした。

激務の日々

新卒一年目から銀行案件を扱わせてくれるはずもなく、

30度を超える猛暑の中、チラシ配りや、クーラーのない建売住宅で顧客対応をしたり、

2000世帯分の封筒DMを手で折り郵送したり、古典的な営業をしていました。

今どき、紙の広告で来店する顧客は少なく、

かと言って テレビCMを打つような資金潤沢な会社ではなかったため、

銀行案件を扱わせていただくまでの間は修行僧のような日々で、

一年目は、売上が0円でした。

ただ、先輩の雑用で仕事は大量にあり、配属されてから定時で帰った記憶はありません。

朝も朝礼が9時からだったため、若手は先輩よりも早く出勤し、大体8時半には営業所におりました。

給与面では、当時はみなし残業が30時間ほどあり、それを超えた分は残業代がもらえる仕組みだったのですが、

勤怠表では、毎日1時間の休憩時間を入力させられ、法定の残業時間を超えないように調整をさせられていました。

どんな人が働いてるの?

不動産の営業という職業柄、8〜9割が売上で評価が決まる仕組みでした。

そのため、人柄も社会人スキルもほとんど人事評価に影響しませんでした。

中には、30分に一回タバコ休憩で消えていく方もいました。

(余談ですが、不動産仲介業の喫煙率は高いです)

また、不動産の売買契約が終われば、ほとんど顧客と関わることのない業界のため、

顧客への多少の嘘はつきものです。(全ての案件がそうとは言いませんが)

働いていく上で、嘘をつく罪悪感は早めに捨てなければ生きていけません

売上が立てば出世しますし、人格者でなくても出世します。

また、そんな世界で生き抜いた人材が役職付きになるため、

当然、部下に厳しい上司(いわゆるパワハラ系)が多いです。

みんなで仲良く協力した働き方はできないと考えたほうがいいでしょう。

なぜ私が3年半も不動産業界で生き残れたのか

正直、運の要素が大きいです。

パワハラ系上司について先述しましたが、

私の場合は非常にレアな人材の上司で、一言でいうと人格者でした。

少数派である女性営業にも寛容で、ミスをしても経験だとおっしゃり、

成長の機会を与えてくれました。今でもとても感謝しています。

その方が約3年程の任期を終え、異動になったタイミングで、別の上司となりました。

非常に厳しい方で、案件会議の時、私は叱責されながらペンを投げられました。

一緒に働いていた同期は、気に入らないという理由から別の営業所へ飛ばされました。

そして私は転職先が決まる前に辞職届を提出し、会社を去りました。

当時は喜怒哀楽もなくなり、鬱病に近い状態だったと思います。

しかし、今振り返ると置かれている環境を変える良いきっかけだったと考えております。

成功する女性はほんの一握り

先述してきた通り、非常に厳しい業界であることは間違いありません。

ノルマのためには、良心や罪悪感を断ち切らなければ、自分の精神が持ちません。

顧客対応、契約書作成、日々の残業・・・私の同期も、3年を過ぎると半数以上は転職していました。

ただ、そんな考えを持たずとも、成功する女性はいらっしゃいます。

のちに管理職になった方とお話しする機会があり、そこで感じたことは

非常にポジティブで、体力が男性並みにあることでした。

また、その方は、「地元に密着した仕事がしたい」とおっしゃっており、

地元で働けて顧客に提案ができ、理想の仕事であると話していました。

迷わず理想の仕事と胸を張れ、適性のある方はいらっしゃいますし、

また、大学時代に思い描いていた社会人生活は、どの業界に就職しようと

ギャップのあるものだとは思います。

ただ、結論からお伝えしたとおり、少しでも不動産業界での働き方に疑問を抱いたのであれば、

私は早いうちの転職をお勧めします。

今もし、不動産仲介業へ戻りたいか?と聞かれたら

答えは ”絶対に No” です

おわりに

世の中には様々なお仕事があります。好きなことを仕事にできるケースは少なくても、

ブルーオーシャン、レッドオーシャンという言葉があるように、

自分が泳ぎやすい海に移動することは誰にでも可能です

転職を迷われている方は、是非行動していただきたいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました